和歌山心不全アラートとは
ご挨拶
心不全は日本人の主要な死因の一つであり、医療現場では高齢化の進展とともにその影響はますます深刻化しています。心不全は一度発症すると根治が難しく、患者様は生涯にわたり心不全と向き合いながら生活していく必要があります。
代表 谷本貴志
和歌山県立医科大学
教育研究開発センター
准教授
和歌山心不全アラート
和歌山心不全アラートについて
和歌山心不全手帳表紙
和歌山心不全手帳裏表紙
和歌山心不全手帳 心不全の説明とQ and A一覧
和歌山心不全手帳の使い方(PDF)は、こちらからダウンロードが可能です。(無断転載禁止)
心不全とは
心不全のコツQ&A一覧
和歌山心不全手帳 日々の記録ページ
あなたの自己管理の目安
日々の記録ページ
NPO設立の経緯
(NPOの前身「和歌山心不全地域連携の会」について)
私たちは、2020年から任意団体「和歌山心不全地域連携の会」として活動を開始しました。
設立当時、多施設、多職種からなるメンバーで心不全療養や地域連携について話し合ったところ、在宅では心不全の悪化判定が難しい、臨時受診のタイミングが分からない、療養指導のパンフレットが地域で統一されていない、医療スタッフによる療養指導の質に差がある、など共通の課題が浮かびあがりました。
これらの課題を解決するため、2021年には、心不全悪化に早く気付くことと、臨時受診のタイミングの目安を示す基準として「心不全アラート」システムを開発しました。
このシステムを利用することで、心不全増悪の早期診断や重症化の回避につながると考えています。
また、アラートが赤点灯した場合には急性期病院の救急外来へ連絡し、黄点灯した場合にはかかりつけ医の受診日を早める、といった対応を提案しています。
さらに、心不全治療や療養に必要な情報を記載し、日々の記録ツールとして心不全アラートと連携した「和歌山心不全手帳」を2021年6月に作成し、これまでに5,000冊を発行しました。
この手帳の表紙には、和歌山県のマスコットキャラクター「きいちゃん」が登場しています。
「和歌山心不全地域連携の会」のコアメンバーは、毎月1回のWEB会議を欠かさず開催し、「地域に必要とされる活動」「顔の見える関係」を合言葉に、活動方針を決定しながら活動を進めてきました。
私たちの活動は地域で次第に認知されていき、医療・福祉・介護従事者を対象とした年2回の講演会「Wakayama HF ALERT」や、これまでに合計30回に及ぶ小規模勉強会(開業医、訪問看護師、ケアマネージャー別に開催)には、2023年12月までに236施設から重複を除いた614名(17職種)の方々にご参加いただきました。
(NPO設立の必要性)
上述のように、医療・介護・福祉に携わる多くの専門職と協力し、施設の垣根を越えて連携してきましたが、より強固で、安定した、持続できる活動とすべく、2024年6月にNPO法人化いたしました。
NPO法人化したことで、定款を元にした活動と、予算を管理するようになり、理事で役割を分担するようになったため、より安定して発展して活動できると思っています。
(NPO法人和歌山心不全アラートの特徴)
NPOを設立するにあたり、多様な能力と経歴を持つ17名が理事として集結しました。
職種は医師6名、看護師5名、薬剤師3名、理学療法士2名、介護支援専門員1名です。
このうち7名は、特別会員である7団体様(和歌山県医師会、和歌山市医師会、和歌山県看護協会、和歌山県訪問看護ステーション連絡協議会、和歌山県薬剤師会、和歌山県理学療法士協会、和歌山県介護支援専門員協会)からご推薦をいただきました。
また、4名の心臓リハビリテーション指導士、1名の心不全看護認定看護師、1名の心不全療養指導士を含みます(設立時点)」。
ぜひ、私たちの活動にご賛同いただき、温かいご支援とNPOメンバーとしてのご参加を心よりお願い申し上げます。
皆様のご支援とご参加が、心不全患者様とそのご家族、そして現場で働く専門職の未来を支える大きな力になります。